京都府下の国家公務員等の労働組合
京都国家公務員労働組合共闘会議(略称 京都国公)

京都国公
『京都国公』は、京都府内の公務や民間の多くの労働者とスクラムを組み、「雇用・くらし・いのち」が大切にされる社会をめざす労働組合です。
 明るく充実した、労働組合に参加されませんか?

 加盟単組 : 全医労、国土交通労組(全運輸、全気象、全建労、全港建)、宮内庁職組、全国税、全厚生、全司法、文部職組、全法務、全労働 組織人数:約1000名
オブ加盟組織 : 全行管、京都大学職員組合、京都教育大職組、京都工芸繊維大職組
上部団体 : 国公労連
加盟組織 : 京都総評
〒604-8854 京都府京都市壬生仙年念町30-2 ラボール京都B1
TEL:075-801-7875  FAX:075-801-7876
  
 隔月で発行している「京都国公 退職連ニュース」に連載されている、『訪問看護日記』
は、結構隠れたファンがいて、人気の連載ものになっています。
 そのファンの方々の希望もあって、京都国公ホームページの退職連のページにも載せていくことになりました。とりあえずは、以前にニュースに載せたものから順次公開していきます。

訪問看護日記      危機的状況?                  by F田 

  朝、出勤して、自分の訪問予定者を確認すると前回見た人数よりも少ない。  なんでかなあ?と思いながら準備していると、所長から事情の説明があった。 糖尿病で、インシュリン注射を毎日していて、ほぼ毎日訪問している、認知症もあるNさんが、「昨日で訪問看護は終了になった」という。えっ?!なんで?と一瞬、その理由がわからなかった。
  所長の説明によると、息子さんの仕事が忙しくなって、今まで利用料の支払いなどを息子さんがしていたのが期限内にできなくなって、奥さんが支払いをしていた。それで、デイサービスも、訪問看護もお金がかかりすぎると頭にきた奥さんの怒りが膨らんでいたのではないか。息子とNさん夫婦の話し合いの際に、奥さんの言葉に息子が怒って、包丁を持ち出したらしくて、それを奥さんが腹に据えかねて警察に届け出たという。その間に入ったケアマネージャーも、息子さんの肩を持つような態度をとったばかりに、奥さんから、家庭を無茶苦茶にされた。もう、介護保険で関わってほしくない!と宣言され、訪問看護も終了となったとのこと。
  あまりの急激な展開に、驚きとともに、同情をしてしまう。 認知症が進んでいて、それを自覚しているNさんは、訪問の度に「ああ、もうあかんなあ…つまらんようになってしまった」と言いながらも、ナースの指導の元で、自分で血糖を測り、インシュリン注射もして、お薬を飲み、自分用に昼食のうどんやソーメン等を作っていた事が思い出される。奥さんからは、いつも、「自分でできることは自分でして!」と言われて、認知症の進行やそれに伴う状況の変化に頑張って対応しようとしていたのに・・・。 奥さんの方も、どんどん認知症が進む夫が許せなくて、「今まで、随分夫の支援もして頑張ってきたのに、年取ったらこれかあ!?」という思いが募ったのかなあ?と思う。 夫婦間や、家族間のトラブルにはあまり関わらない方がいいとは言うけれど、訪問看護が終了した今でも、新聞をにぎわす事件に発展しなければいいなあと、切実に思う日々だ。
 
 

訪問看護日記     懐かしい人に会ったのに・・・              by F田

 夕方5時過ぎだった。あたりはもう薄暗くなっている。
 今日最後の仕事である訪問先からの帰り道、昔この辺りに週1回訪問していた人が夫婦で住んでたなー…と思いながら自転車で通りかかった。その人は確かもう1年以上前に亡くなって、一人残された10歳年上の奥さんには子供がなかった。あれからどうしてるのかなぁと思ってたら、なんと、その奥さんらしき人が道路端に立っているのが見えた。だが、悲しいことに名前が思い出せない私。でも、思い切って「こんにちわ!」と声をかけた。「お久しぶり!訪問看護ステーションのF田です。以前によく訪問していたんですが…」と。

 やはりその奥さんも直ぐには思い出せなかったようだ。「えっ、誰?・・・」と反応が鈍い。私は、以前に訪問看護に来ていたことや、亡くなって一人でさみしいでしょう…などと話しかけた。私の着ているユニフォームを見て、徐々に思い出してくれたようで、「ああ、訪問看護の・・・」と、遠い記憶をたどっているような感じになっていた。確かもう80歳を超えているはずだし、無理もないか…と思い、「じゃあ、お元気で」と帰ろうとしたら、「また、コーヒーでも飲みに遊びに来てや!」と。以前訪問していた時は必ずと言っていいほどおいしいコーヒーを入れてくれていたものだ。

 私が自転車で走りだそうとすると急に近寄って来て、「あんた、千円持ってへんか?いや500円でも良いけど。たばこ買いたいから…」と言う。私が「いやぁ、仕事中はお金を持ってないから無いわ。ごめん!」と返すと、「あっそう、いやいいねんで。気にせんといて」と帰って行った。私は「えっ?どういうこと?」と、頭の中にハテナが飛び交った。そんなに裕福な暮らしぶりではなかったと思うが、偶然に道であった人にお金を貸してと言うほどの生活なのか、夫が亡くなると年金とか収入が減るのだろうか?何が起きているんだろうと心配になり、心が苦しくなった。しかし、それ以降一度も会わないで来ている。

 
 

訪問看護日記     90歳を超えても元気!

  なんと、御年92歳ともうすぐ90歳になるという高齢姉妹に会った。幼少時に親の仕事の都合で今の中国の大連に渡り、終戦の3年後に日本に引き揚げてきて、その後は必至で働いて生きてきて、今は2人で暮らしているという二人だ。
 その姉の方のTさんは、去年の夏に食欲不振から脱水症状、さらには心不全になり、2~3か月の入院治療とリハビリを受けて退院された後に訪問看護が開始になった。
 私が初めて紹介してもらった日は、私の訪問予定が詰まっていたので、自己紹介をして同僚スタッフから説明を聞いたら早々に他の患者さん宅の訪問に行ってしまった。翌週、1人で訪問した時には、私の事は覚えてないかも…と思いながら挨拶をしたら「覚えてますよ!」と、(馬鹿にしないで。ボケてないわよ!)という感じの反応が返ってきてびっくりした。そして、最近のテレビ番組はくだらなすぎて見ない。NHKとか民放でも筋の通った人が降ろされるしとんでもない!と。そして、国会中継は必ず見ている。安倍さんはひどいなど、辛口の話がどんどん続く。さすが、人生の先輩!!世の中を見る目が鋭いとお見受けした。
 心不全の影響で、象のように腫れて太くなっていたという両足は冷たく、今は腫れてないが、全身状態が悪くなればいつでも水が溜まって腫れるだろうという感じの皮膚で、小さい傷跡もある。「病院食はまずくてあまり食べれなかったが、自宅では妹が作ってくれる食事がおいしいので、沢山食べてるし、体重も増えてきた」とのこと。実際にはまだガリガリなのだが… 
 しばらく後に訪問した時も元気そうで、食事も食べれてるし、お風呂も入ってる(ヘルパーや看護師の介助で)、トイレに行ったついでに手すりを利用して屈伸運動などもしてる、と特に変わりなさそうな生活ぶりだ。暖かくなったら外に散歩に行きたいという目標を持っているので、両足の循環を良くするために、クリームをつけて足をマッサージしながら色んな話を聞いていく。
 昔の思い出話も多く、「ロシア兵に引率されて行く一団にお茶を出してあげてた時に、どこに行くのか聞いたらシベリヤらしいって言ってた。あれがシベリヤ抑留の人達だったかも…」とか、「引き揚げ列車で京都に帰る途中、夜に広島の街を通った。被爆後3年の頃だ。」など、興味深い話に質問をして盛り上がってしまう。
 だが、ふと、「こんな長生きするとは思ってなかったのよね。60歳まで生きればいいわと…。いつの間にかこんな年になってしまったけど、別に100歳まで生きようとか思わないの」という話になってしまった。こういう場合、励ましても何にもならないと痛感する。寄り添っていければいいのかなあ?と。
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 
 
 
 

HPアドレス


<来訪者カウンター>

昨日:
本日:
通算:

<連絡先>
〒604-8854
京都府京都市中京区壬生仙念町30-2 ラボール京都B1
TEL:075-801-7875
FAX:075-801-7876
          組合員募集中
京都国公では、組合員を
   募集しております。
「雇用・くらし・いのち」が大
   切にされる社会・地域・職
   場づくりのお手伝いをして
   います。
労働条件などでお困りの方
   は、電話かメールにて、お
   気軽にお問い合わせくださ
   い。
   お電話での受付時間
     10:30~15:00

 お問い合わせフォームから
   のご連絡は、24時間受け
   付けております。
  (ただし、すぐに返信できな
  い場合があります。)

  更新履歴
 2017.4.21 当面の行動予定更新
 2017.4. 13 活動報告 「公務員宿舎の改善に関する要請書」提出をup
2017.4.6 退職連・今後の企画 「サントリー京都ブルワリー見学ツアー」をup
2017.3.9当面の行動予定、退職連のページを更新しました。
2017.2.27退職連のページに「訪問看護日記」を増設しました!
2017年2月23日更新。会議活動報告=ビクトリーマップ宣伝
2017年2月2日やっと更新しました。議長挨拶、当面の行動予定、京都国公共済、退職連など。
 
 2011/11/28
  HP作成開始